実録・ザ 読書会

「火星御前」緊急読書会


編:「ずばっ「と」」編集部

日本一の同人誌 解決ずばっ「と」(1991年7月26日発行)より



「例の源義経一行が北海道に落ちのびた後、アイヌの魔術師の力で火星に飛翔し、弁慶だちと一緒に火星人征伐をする「義経火星征服夢物語」という本が、明治の後期に書かれているそうですね」
  ―(日本SFこてん古典1 宇宙への夢 P258 (集英社文庫))


 我々、TDSFは長年幻の傑作古典SFと言われていた「火星御前」をついに入手した。
 早速、それを読んで見たところ、これが何と面白い!
 この、面白さは、やはり皆と分かち合わなければ、ということで、そのあらすじを紹介するとともに、先日行なわれた読書会の内容を公開しよう。 (編集部)



(あらすじ)

「火星御前」      江戸川 米晴 著(帝國科學振興舎 昭和壹八年)

 實の兄、源頼朝に追われた義經は、平泉を脱出、海路、滿州に迯れた。滿州を徘徊するが、蒙古に追われ、供の者は殺され、義經自身も洞窟に追い詰められてしまふ。然し、其夜、火星の不思議な力により義經の精神は肉體を分離し、ふと氣がつくと彼は、火星に降り立つてゐた。
 緋の星(火星)。−そこは、地球とは格段に發達した科學力を背景に、地球人にそつくりの赤肌人や半人半馬たちが互ひに戰ひを繰り廣げる戰國の世界であつた。すぐさま緋の星の原住民、さわらの壹黨に捕へられるが地球と火星の重力差から生ずる驚異的な跳躍力のおかげで命拾いした義經は彼らとともに過ごすやうになる。此で彼は火星人の言葉や習慣を身につけ、生涯變わらぬ友人武藏坊とち知り合ふわけである。
 ある日、義經は美しい赤肌人の女捕虜と出会ふ。名前を紫の上といい、束の郷の帝國の王女であつか。いつしか、義經は平泉で不運にも失つた靜御前の面影をもつ彼女に戀心を抱くやうになり、共謀してさわらの壹黨の部落から脱山するが、今度は、わかさぎの衆(こちらも半人半馬)に囚われ、而も紫の上とも離れ離れになつてしまふ。然しすぐにそこも脱出した義經は、東の郷の帝國と交戰中の都、疎團臥京に立ち寄つた。運よくそこで紫の上と再會できたものの、彼女は東の帝國の平和の爲に疎團臥の皇太子と婚約してしまつてゐた。彼女と帝國を救ふべく飛行艇で東の郷の帝國へ向かつだ義經は途中、さわらの壹黨とわかさぎの衆の戰闘に遭遇し、攻撃を受けて墜落。親友武藏坊の爲に合戰に参加することになり、わかさぎの衆を撃退する。其結果さわらの壹黨の助太刀を得た義經は彼らとともに疎團臥を襲撃し、見亊此を持ち破る。
 東の郷の帝國に凱旋した義經は紫の上と結ばれ、以後9年間平和な日々をおくる。
 ある日、火星の希薄な大氣を是正する大氣製造工場に亊故が起こり火星入絶滅の危機か訪れた。寸前の所で其危機を救つか義經だつたが、其瞬間意識を失ひ、氣かつくと、蒙古の襲撃を受けたときに避難した洞窟に戻つてゐた……。(火星御前)

 このあと、氷遠の君、紫の上を求めて、チンギス・ハンとなつた義經は再び緋の星に飛來し、邪惡な緋の星の女神をも粉砕し、(火星の禍神(マガツカミ))、さらに白肌人をも平定し、其功績により大元帥の稱號が義經に興へられる。(火星の東郷大元帥)



読書会 火星御前とわたしたち


主な登場人物

リチャ−ド・ドレイク上級大佐 以下「ド:」 ディスカバリー号艦長
グランヴィル・ウイットロウ  「グ:」 初代世襲制地球大使
ミハイル・プラノヴィッチ博士「プ:」 天文学者、ホームポート大学教授
アリシア・土井・デレヴァン  「デ:」 保守党の国会議員
シルサ・パルダック准将 「バ:」 ロ−マル・キープ公、7735迎撃艦隊指揮官
ジョナス・ウォーカーク総軍最高司令官「ウ:」 王弟
グレゴリー・オールドフィールド「オ:」 ゴダード地球大使館一等書記官
R・T・ライアスン海軍中将  「ラ:」 <大艦隊>1712部隊指揮官


ド : 司会のドレイクです、今日は6月2日、江戸川米春先生の「火星御前」をテーマにした読書会を行いたいと思います、題して「火星御前とわたしたち」
 この作品は昭和十八年に帝国科学振興舎から出たまあ、いわゆる翻案SFに近いものです、てはまずはじめに皆さんの感想からお聞かせください。

グ : こう言った作品が昭和十八年大東亜戦争まっさかりの時期、鬼畜米英と叫ばれていた時に出版されたのは非常に衝撃的ですね。実際読んでみると最近の日本のSFより遥かに面白くて、もうどうしようかと思ってしまう程でして、大変面白く読ませて頂きました。

プ : 私は元々こういったファンタジーっぽいものが好きでしたので、大変面白く読ませて頂きました。やっぱあれですよね、こういったものは美人のね〜ちゃんが出るというのが大前提ではないかと思いますので、もうこれは正鵠を射た作品ではないかとおもいますね。

デ : 大変面白く読めました、三部作の第一巻しか読んでいない訳ですが、こんなに面白いと知っていたらもっと早く読むんでした。それにできれば二作目、三作目も読みたいですね。
 読んでいて一番面白かったのは、半大半馬に捕まってそのあとなんだかんだで結局友達になってしまうのですが、そいつに地球での無ニの部下であった武蔵坊弁慶の名前を付けてしまうという義経の心意気に感動しました。

バ : こんな作品があると言う事を初めて聞いたとき「まさか!」と思ったのですが、読んでみたら面白くてびっくりしました。
 この当時にこんな作品を書くなんて作者がマジだったのかオチャラケていたのかちょっと疑問を感じてはいるのですが、やはりこの当時でも「面白ければ、全てが許される」という気風があったのではないかと思っています。

ウ : これ、イラストは誰だったっけ?

デ : イラストレータが分がらないんだよね。

ウ : イラストは流石に「御前」と言うだけあって綺麗で良いんだけど(なんのこっちゃ)、やはり私はメカが出ないSFなんてのはSFじゃないよと思っている方だからねぇ。悲しいかなやっぱり時代が時代だから今のようなメカを期待するほうが無理なのかも知れないけど、やっぱりもう少しメカが出てきてほしかったなと思いました。

オ : この本はシンガポールから帰ってくる飛行機の中で読み終えたのですが、ちょっとやっぱり戦争中ということで、義経というのは結構反体制的な側面がありますからやはり帝国陸軍からの思想統制というものがあって、完全なヒーロ−にはなれなかったのではないかと思います。
 まあ機械が出てこなかったって言っていたけれど結構色々変なのが出てきていて、たとえばこの見えない飛行機なんか今のスティルス機とかに随分影響を与えているのではないかと。

デ : たしか「マグマ大使」でも似たようなのが出てきていましたよねぇ(笑)。

オ : …あるいは世界無敵団に近いものも現れていますし、結構戦後の少年向け冒険雑誌とか小学校のときみんなが図書館とかで読んでいたものに影響を与えているのではないかという気がしました。

プ :(小声で)世界無敵団ってなに?

ド :(小声で)さあ、「神風隊長」に出てきたような無敵兵団のことじゃないの?

プ :(小声で)ああ、「天空の城ラピュタ」に出てきた…

ラ : 不勉強なもので、はじめ渡されて、最初は軽くぺ−ジをめくっていたのですけど、火星御前の十二単のきらびやかさがふと目に入りまして非常に衝撃を受けました。なにしろ戦争中ですからね、これだけのイラストが描けるの自体驚きです。
 内容の方ですが、これも当時を考えると地球外を舞台としてしまうスケールの大きさというのは奇想天外というかSFアドベンチャ−というか、破天荒といってもいいぐらいで、まあ、ヒロイックファンタジーそのものと言ってしまえばそれまでなんですが、こんなものがよく書けたものだとつくづく感じしました。  たしかバロウズでしたっけ、ターザンとかを書いた作者ですけど、あれにとても似た雰囲気があって興味深いものを感じますね。

ウ : たしかに雰囲気似てますね、年代的にはバロウズの方が先?

デ : そうですね、たしか「火星の女神イシス」が出されたのが戦前ですから。ああっ! やはり出来れば第二巻、三巻を読んでみたいですね。

ド : 色々な意見が出ましたけど、考えてみるに昭和十八年というと戦争真っ只中ですよね、そんなときにまあ、はっきりいって翻案に近いものですが日本の人々にこういうものを紹介したということに意義があると思います。まあ傑作ですね。
 では引続きフリートーキングに入ります。


デ : 今読売新聞とかでジンギスカンの墓を探しているとか言う記事が出ていましたけど、やっぱり義経はジンギスカンになった後火星に行ってしまったので地球には墓がないという事でしょうかね? 非常に理に適ったお話ですね。

ラ : そうですね、結構真実の一面を突いているのかもしれませんよ、義経=ジンキスカンというのはよく言われる話しですが、それを火星に結び付ける人はそうそういるもんではないですからね、これは新説として注目に値すると思います。

ウ : 二、三巻を読んでいないのでなんとも言えないのですが、二巻目以降はどうやって火星に行くんですか?

デ : 一巻目はたしか満州で馬族に追いかけられて洞窟だかの中に逃げ込んだところで、火星の不思議な力によって火星に行ってしまうんですよね。

ラ : 私の記憶違いかも知れませんが、たしか月の位置とか満ち欠けとかの関係である特定の場所にいると火星にいくことが出来ると聞いたことがある。

プ : 私もそう聞いています、なんでもその場所にいるといきなり神風が吹き出して、それに乗って火星にまで行ってしまうのだそうだ。

ラ : 二巻目の終りはたしか義経の言づてみたいな走り書きが残されていて、はじめは偶然の結果で火星に行っていたのだけど、ついに自力で行ける方法を見つけたとか言うところでおわっているんですよね。

オ : まあ、有り勝ちですけど一巻目を書いたときには二作目とかは考えていなかったんでしょうけど、それが結構評判が良くてニ作目以降を書くことになったんじゃないですか?
 それで以降は火足と簡単に行き出来る方法を考え出したんではないでしょうか?  このあと「火星の東郷大元帥」以降というのはあるんですか?

プ : たしか「火星の将棋人間」とかいうタイトルを聞いたことがあるんですが、あれもこのシリーズの一遍なんでしょうか?

ラ : たしか在ると聞いています、色々な肌の色をした人種が登場して話しが進められる予定だったと聞いています。想像ですが二作目以降は軍部のプロパガンダの一部として軍の統制の元に進められていたのではないかと思われます。

ド : まあ一作目では当時の軍としてはちょっとどうかという部分がそこ此処にありましたからね、二作目以降に軍の圧力があったとしても否定は出来ないでしょうね。でもこんなスケールのでかい話しを軍が認めたということは、当時の軍部というのも満更ではなかったのかなという気がしますが。

プ : でも今の自衛隊でも私の知合いとかで高橋留美子関係のサークルに人っている人とか、レOンピーOルに投稿してる人とか結構いますからねぇ、昔からそういう土壌はあったんじゃないのかな?

グ : 今の話しの補足になるんですけど、この本を持ってきてくださった南要氏の解説によるとニ巻、三巻までは軍の圧力もあってなんとか書いたらしいんですが、どうも軍部の意に添わなかったらしくて、「火星御前」とは違うんですが「神風隊長」の方で「大和魂お許しを」という短編を書いたところで軍部と衝突したらしくて、そこで解散を命じられたという話しらしいです。
 先ほど話しに出てきた「火星の将棋人間」とかというタイトルはたしか第三巻だかの予告ラインナッブに入っていて構想とかも既に出来上がっていたんですけど、結局発行されなかったようてすね。

ウ : やはり結構軍部に反対を買う所が在ると思いよすね、特に(一巻目の)最後の辺りに山てくる大気製造工場なんか当時の科学兵器の危険をそのまま謳っているところがあって、これがよく軍部の逆鱗に触れなかったものだと思いますね。あるいは逆にこれは不問に伏すからとかいう条件でニ巻目、三巻目の主導権を軍部に渡してしまった部分があるのかもしれないけどね。
 この作品、丹念に調べると絡構当時の色々な時代背景が浮き彫りになるものなんじゃないのかな。

オ : 私が聞いた話しでは主人公が活躍している場が地球では蒙古だけであったというところが軍では気に入らなかったらしくて、主人公は日本のために働いていることにしろとか言う圧力が結構あったらしいですよ、流石にそれは無理な設定らしくて実際にはそうなってはいませんけどね、しかしそのかわりというか挿絵とかにもそういう思想が反映されていて、たとえば火星を宇宙空間に描くときはバックは黒ではなくて白くしろ、そうすれば火星自体が日章旗に見えるとか、今考えるとめちゃくちゃな要求を平気で通していたらしいですよ。

ド : 表紙の話しですが、この絵は火星御前の十二単とかがきらびやかで非常に発色か良いですね、当時の紙質とか考えると素晴らしい技術ですね。  それを見ただけで当時結構よく売れたのではないかと想像されるのですが、顧みるに今のSFはどうにも情けない! 当時、帝国科学振興舎が軍部の圧力により解散させられていなければ、いまのSF界の状況も随分変わっていたのではないかと思うのですが。

グ : 同感ですね、「火星御前」とか「神風隊長」とかを読むと今のSFとかソノラマ文庫のようなRISCタイプのSFとは雲泥の差があって、これが戦中に書かれたSFなんだろうかと思えます。あそこで解散さえしていなければ我々は今ごろちっと面白いSFが読めたに違いないと思うと残念でなりません。

ウ : 私は「神風隊長」の方が結構メカとかが出てきて好きなんだけども、この作者結構先読みが鋭いらしくてたとえばメカなんかでも当時青写真しか無かった筈のものにそっくりという描写が随分と出ていて、そういう意味では当時の風潮からすれば下手すりゃスパイ扱だからね、かなり危なかったのではないかと思います。
 ま、それでもここまでさりげない表現で書いちゃうところは結構凄いと思いますよ。

ラ : 「火星御前」には成功した面と失敗した面とがあると思うんですよね。先ず大東亜共栄圏の思想がかなり色濃く出し安い作品ですからね、それに便乗して単部がブロパガンダに利用するのは必然的だったんじゃないかと思います。
 それからイラストの方なんですけど、二巻目以降の絵を実は見たことがあるんですけど、主人公等が持っている剣なんですけど一巻目にでてくるのは戦国時代とかに良く見られるもの、つまり刃巾が広くて分厚いものを使っていたんですけど、二巻日以降は刃の薄い軍刀に変わっていたんですよね、こういったところもやはり軍の庄力なんでしょうかね。

デ : さきほどから軍の圧力とかの話しが出てきているのですが、それとは切り放しても「火星御前」は世界のトップレベルにあったのではないかと思います。
 特にこの想像力というのはこの当時1942年とか3年とかですか? いわゆるアスタウンディング全盛で、科学科学科学で次第にスケールが小さくなってきたころですけど、日本は逆にこれだけスケールが大きな作品を書いていたということは日本人が如何にSFに対する素養が深かったという事を表している好例だと思います、またこれを受け入れる土壌が日本にあったことは素晴らしいことだと思います。その点RISC本ばかり読んでいる今の日本の若い連中は情けない!

ド : これが読まれていたということを考えると、なんて科学振興舎の本が残っていないのか、ちょっと言葉が過ぎるかも知れませんが、海野十三とかの想像力とはレベルが違うなぁと、アメリカのSFを抜いているのではないかと思われる所がそこ此処にあって、それがこのまま続いてくれなかった所に今の日本のSF界の沈滞の原因があるのではないかと僕は思いました。

グ : これが出てからほんの一、二年で東京大空襲とかがあって、出た本が殆ど焼けてしまったり、終戦後の混乱期に焚き付けに使われてしまったりで殆ど残っていないようですね。
 あと、当時読まれていたことは読まれていたんですけど、肝心の今SFを書いていたり六十年代にSFを書きはじめた作家達がそのころ大抵戦争や学士動員でこれに直接触れていないというのが大きな原因ではないかと思います。

バ : イラストで口絵に出ていた絵なんですけど、義経が御前を抱えて飛行艇に乗っている絵があったんですけど、これって「男女七歳にして席を同じゅうせず」とか言う教えに反しなかったんでしょうか? これが許されていたということが結構不思議なんてすよね、絵的にはスターウォーズのポスターみたいなもんで今から見ればたいしたもんではないんですけど。
 それから飛行艇の武装なんですけど、どう見ても96式機銃だったかな、当時の軍用機関銃そのままで、あれは世界各国の機関銃が給弾方式をマガジンとかベルト給弾にしていたのに対して保弾板というのを使っていまして非常に装填に手間を食うという、あまり評判がよくなかったものなんてすね、それをわざわざ使っていると言うのは…

ウ : まあ、兵器というのは作者とイラストレータとで食い違うところがあると思うんだけど、まあそれはそれでいいんじゃないかと思いますよ。
 あと、なんで本が残っていないかなんですけど、経緯はどうあれ結局軍部の意向で書かれた部分があるわけでしょう、やはりGHQの圧力があったんじゃないのかな、こんなSFが日本人に広く読まれると日本の科学技術が発達してしまって好ましくないとか。

グ : GHQの圧力というのは確かにあったと思います、「火星の東郷大元帥」の最後の方に火星を統―して天皇陛下に奉らんという内容のことが書かれていると聞いたことがありますから。しかしこれを読んだからといって日本の科学技術が上がったとは思えませんが。

デ : しかしこの本の何処をみてもイラスト、挿絵を誰が描いたというところが全く書いていないんですよね、中の絵を児ても小松崎茂というよりもどちらかと言うと武部本一郎とかに影響を与えた名のある洋画家ではないかと思うんですが。

ブ : まあ当時はよほど凄い大画伯でもない限り挿絵画家の名が載るということは少ないですから、それ程名の通った画家ではないと思います。

グ : でも、当時は画家さんは殆どが戦争画というものを描かされていまして、戦争画以外を描きたいという画家さんが匿名で描いたとも考えられます。絵が伝わっていないとしても遺族が戦争当時の絵はあまり出したくないとか、上野の地下倉庫に眠っているとか言う話しを聞いていますので、本当に無名の画家かどうかはなんとも言えないのではないでしょうか。

ド : 今までいろんな意見が出ましたけど、作者、江戸川米晴ですか、名前からして江戸川乱歩の弟子かなんかとも思われます。  帝国科学振興舎は当時色々な素晴らしい科学小説を出レでいたんですけど、現在全くと言っていい程伝えられていません。
 我々の友人である南要先生のおじいさんがこういうものをいっぱい持っていて、倉の中に埋もれているらしいです、今後TDSFとしてはこのような素晴らしき戦前・戦中SFの紹介にますます努力しなくてはと、特に現在の寂しいSF界の現状を思うとより一層の努力をしなくてはいけないと思う次第であります。

今日はみなさん本当にどうも有難う御座いました。


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